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右手に萌えを、左手にネタを。

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殴り書き

忍足のつもりなんだけどどうなんだろうね。
明らかに原作からは離れていってるよねどんどん。



「大体好きとか嫌いとかってよく分かんないんだよ」

 不貞腐れたようにそう呟く。視線は左斜め下。いつもの照れ隠しやな、と判断して俺は読みかけの雑誌のページを捲る。
 気持ちの在り処なんて突き詰めればそれこそ哲学にまで至る。考え出したらキリが無いし、たぶんこいつが求めてる答えはそんなんとちゃう。至ってシンプルや。

「えぇか自分、俺はお前のことまぁ何だかんだゆって気にいっとる。
 さてここで問題や、俺のこれはLikeかLoveか」
「…Like」
「良かったわ、ここでLoveとか言われたらどないしようかと」
「その言葉そのまま返すわ」

 あきれたようにな笑いと共にため息を零すのが良く聞こえた。机に肘を立て、手に顎を乗せ、で?と続きを催促される。

「ならお前の俺への好きもLikeっちゅーことやな」
「……まぁ、そうゆうことにならんこともないわな」
「素直やないなぁ、まぁえぇわ」

 更に不貞腐れたように、今度は視線を横にずらす。居心地の悪さを感じて尚目をあわせ続けられる奴なんてそうそう居ないが、それを差し引いてもコイツの行動はほんま分かりやすい。
 だから弄り甲斐もあるっちゅーもんで。(やり過ぎると逆襲されるでほどほどにな)

「で、お前のあいつへの気持ちは、Likeか?」
「……」

 視線を逸らしたまま、こっちを向かずに黙り込む。
 えぇか、覚えとき。沈黙は肯定や。

「ま、そうゆうこっちゃな」

 分かりきっとったことや。何で本人がそうと分からんのか不思議なほど。それがピュアと言ってしまえば確かにそうかもしれんが、たぶんこいつは意識してそれを拒否してる。
 それではさすがに相手が、なんつーか、……気の毒やし。

「……じゃあさぁ」
「なんや?」
「あれは?」

 そう言って示された先には、満面に笑みを浮かべてこちらに向かってくる我らが後輩、鳳長太郎。他の奴らがそういうようにそれはさながら、忠犬ハチ公のように。

「……あれはむしろ、favoriteやな」
「どう違うんだよ」
「ニュアンスで分かるやろ」
「…あぁ、まぁ、うん」

 だったらさっさとLoveの方も分かってやれや。
 そう思ったんは取り敢えず、今はまだ黙っとくわ。


===
何が書きたかったって一番最後のだけなんですけど。笑。
あとライトな描写のまさに本人がゆってそうな感じの。

そんで書いて思ったけど忍足の友情は本人には気付かれないところで厚いような気がする。
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