ふるえる声
2006.01.30 Monday 21:37
すごいねむい…。
なんとなく思いついたのでリハビリがてら。
ひかりじゃないよ。↓
なんとなく思いついたのでリハビリがてら。
ひかりじゃないよ。↓
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***
「―――何をそんな真剣にお願いしたんだ?」
固く目を閉じて、その手の平を丁寧に重ねて、黙々と祈るあかりを横目に見たヒカルは興味本位でそう訊いた。
目の前を白い吐息が散っていく。
深まった冬は容赦なく、この身に寒さを感じさせる。
「な い しょ。
言ったら効果なくなっちゃうかもしれないでしょ?」
お約束のように立てた人差し指を唇に当てて、あかりが笑う。
隠すようなことではない。けれど、敢えて言うようなことでもない。それはあかりがいつも心の奥で思っていることで、きっとヒカルも知っていることだから。
それでもそうしてはぐらかすのは、叶って欲しい気持ちが半分と、改めて言葉にするのが恥ずかしい、という気持ちが半分。
「そんなもんかねー」
「そうだよ」
手袋を嵌めた手を口元に、あかりが小さく笑い声を立てる。吹き付ける風は刃物のようだけど、穏やかな気持ちがあふれていく。
けれど同時に。
足りない欠片は、どれだけの時間を重ねても足りないままで。
「……でも」
「え?」
「―――いや、なんでもない」
でも、あかり。
言葉にしなければ叶うのなら、俺はどれだけだって心だけで祈るのに。
ヒカルはポケットの中で握る手の平に力をこめる。
そうして今はもう、誰にも届かない声で一度だけ、彼の名を小さく呼んだ。
====
女々しいヒカル。笑。
ちなみに「声」を変換してたら「恋え」ともでた。ってことはあかり→ヒカル→佐為ってことですねワァオ!初フォモ!(笑) ※嘘です日常のつもりです。
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「―――何をそんな真剣にお願いしたんだ?」
固く目を閉じて、その手の平を丁寧に重ねて、黙々と祈るあかりを横目に見たヒカルは興味本位でそう訊いた。
目の前を白い吐息が散っていく。
深まった冬は容赦なく、この身に寒さを感じさせる。
「な い しょ。
言ったら効果なくなっちゃうかもしれないでしょ?」
お約束のように立てた人差し指を唇に当てて、あかりが笑う。
隠すようなことではない。けれど、敢えて言うようなことでもない。それはあかりがいつも心の奥で思っていることで、きっとヒカルも知っていることだから。
それでもそうしてはぐらかすのは、叶って欲しい気持ちが半分と、改めて言葉にするのが恥ずかしい、という気持ちが半分。
「そんなもんかねー」
「そうだよ」
手袋を嵌めた手を口元に、あかりが小さく笑い声を立てる。吹き付ける風は刃物のようだけど、穏やかな気持ちがあふれていく。
けれど同時に。
足りない欠片は、どれだけの時間を重ねても足りないままで。
「……でも」
「え?」
「―――いや、なんでもない」
でも、あかり。
言葉にしなければ叶うのなら、俺はどれだけだって心だけで祈るのに。
ヒカルはポケットの中で握る手の平に力をこめる。
そうして今はもう、誰にも届かない声で一度だけ、彼の名を小さく呼んだ。
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女々しいヒカル。笑。
ちなみに「声」を変換してたら「恋え」ともでた。ってことはあかり→ヒカル→佐為ってことですねワァオ!初フォモ!(笑) ※嘘です日常のつもりです。
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